いつもお世話になっております、ルル区長です。
公務員に興味がある方や公務員に就職しようと思っている方は、公務員の時給がいくらか気になりませんか？
実は公務員の時間単価の算出方法は意外と複雑なんです！
今回はそんな公務員の「時給」の計算方法について徹底解説していきます！
公務員の時給の計算方法
早速、公務員の時給の計算方法を紹介しようと思います。
公務員の時給は以下の式で算出されます！
公務員の時給＝(給料月額＋地域手当額)×12/(1週間の正規の勤務時間)×52-(土日を除く年間休日日数)×7.75
・1週間の正規の勤務時間：7.75(7時間45分/日)×5日＝38.75(38時間45分)
・土日を除く年間休日日数：19日(平日にある祝日＋年末年始)
実は公務員の時給は上記のように複雑な式を用いて算出されています。
大卒公務員1年目の時給は約1400円！
前述の式を用いて入庁したての大卒公務員の時給を計算してみたいと思います。
今回用いる指標としては国家公務員(一般職)の初任給で地域手当は無しとしています。
令和7年度の国家公務(一般職)の初任給は220,000円なので前述の指揮にあてはめて計算すると…
公務員1年目の時給額は約1400円になります！
R7年度は給料の引き上げがありましたが、時給で見るとまだまだ少ないですね…笑
公務員全体の平均時給は2100円！
次は公務員全体の平均時給がどれくらいか計算してみます。
R6年度の国家公務員のデータを指標にしています！
人事院のHPを参考にすると、国家公務員の行政職の平均給料月額は323,823円(平均年齢42.1歳)になります。
計算してみると、公務員の平均時給額は約2100円ということなります！
注意点として、R6年度のデータを用いて計算しており、R7年度の大幅な昇給が反映されていないので現時点ではもう少し時給は高いです！
時間外勤務の時給
ではここからは時間外勤務、いわゆる「残業」の時給単価について解説していきます。
休日出勤や始業前・終業後の時間帯の勤務が時間外勤務になります！
この時間外勤務には、先ほど説明した時給に「時間外勤務手当の手当率」を乗じて算出します。
この「時間外勤務手当の手当率」は勤務する時間帯や月の時間外勤務の累計時間によって変わります。
詳しく解説していきます！
平日の時間外勤務の手当率
まずは平日の時間外勤務の手当率についてです。
これがよくある一般的な残業代になると思います。
以下に平日の時間外勤務の手当率の条件表を記載しています！
| 勤務区分 | 時間帯 | 手当率 (月60時間以内) | 手当率 (月60時間を超えた場合) |
|---|---|---|---|
| 平日 | 0:00～5:00まで | 1.50 | 1.75 |
| 平日 | 5:00～8:30まで | 1.25 | 1.50 |
| 平日 | 17:00～22:00まで | 1.25 | 1.50 |
| 平日 | 22:00～24:00まで | 1.50 | 1.75 |
平日は通常の勤務時間(8:30～17:00)以外の時間において1.25～1.75の手当率がかかります。
一般的な残業なら手当率は1.25のことが多いです。土木職だと災害時や夜間工事の監督員をしていると手当率が1.50の時間帯で勤務することもあります！
休日の時間外勤務の手当率
次に休日の時間外勤務の手当率についてですが、休日(土日祝日)は平日より手当率が高くなります。
同様に休日の時間外勤務の割増率の条件表を記載しています！
| 勤務区分 | 時間帯 | 手当率 (月60時間以内) | 手当率 (月60時間を超えた場合) |
|---|---|---|---|
| 休日 | 0:00～5:00まで | 1.60 | 1.75 |
| 休日 | 5:00～8:30まで | 1.35 | 1.50 |
| 休日 | 17:00～22:00まで | 1.35 | 1.50 |
| 休日 | 22:00～24:00まで | 1.60 | 1.75 |
休日になると、手当率は1.35～1.75になります！
平日の時間外勤務と比べて月60時間以内の時間外勤務において手当率が0.1高くなっています。
月60時間を超えてくると休日も平日と同様の手当率になるんですね！
まとめ
ここまで公務員の時給・時間外勤務について解説してきました。
まとめると、
- 公務員の時給の計算方法は意外と複雑
- 公務員1年目の時給は約1,400円(R7年度)
- 公務員全体の平均時給は約2,100円(R6年度)
- 時間外勤務の手当率は勤務する時間帯や月の累計残業時間によって異なる
こんなところでしょうか！
この記事が公務員・公務員に興味のある方の参考になれば嬉しいです。
これからも公務員に関する有益な情報を発信していきます！
それでは、失礼いたします。
