【体験談】土木公務員として政令市の入庁前後で感じたギャップについて

仕事内容
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いつもお世話になっております、ルル区長です。

土木職で政令市を受験しようとしている皆さんは入庁してからの仕事に対して様々なイメージを持っていると思います。

例えば、政令市では「大きい工事の担当者になれる」だとか「政策系の部署で大きい事業に携われる」といったような感じでしょうか?

ルル区長
ルル区長

ただ、こういったイメージが本当にあっているかって実際に入庁してみるまで分かりませんよね笑

なので今回は僕が政令市に入庁して実際に感じたギャップについてお話していこうと思います!

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最初の配属先は出先が多い

入庁してから最初の部署は本庁ではなく出先の区役所や支所といったところが多いです。

試験勉強で主要な政策を勉強した受験生からすると入庁してから結構ギャップに感じる方が多いと思います!

ルル区長
ルル区長

僕も最初は区役所に配属されました笑

出先というと市民対応が主で小さい仕事が多くてつまらない…

そんなイメージを持っていて最初は正直ガッカリしてました笑

なぜ初期配属が出先になりがちなのか

最初の配属で出先に配属されやすいのには理由があります。

主な理由としては

  • そもそも本庁より出先の部署数が多い
  • 新人のフォローがしやすい業務内容

といった点が挙げられます。

そもそも本庁よりも出先の部署数が多い

考えてみると当たり前なのですが本庁の部署よりも出先の部署(課)のほうがそもそも数が多いです。

本庁には都市交通課や都市計画課、農林水産課といった部署(事業元の課)がありますよね。

また、出先(区役所・支所)には維持管理課や道路整備課といった部署(事業を行う)課があります。これらの部署は各出先毎に設置されています。

なので明らかに出先のほうが部署数が多くなり、必然的に出先の部署に配属される確率が高くなっているのです。

新人のフォローがしやすい業務内容

また出先の維持管理課や道路整備課といった部署はその係全員が同じような業務を担当しています。

そのため、分からないことがあっても周りに教えてくれる先輩が多いので仕事を覚える環境は整っているといえますね!

逆に本庁の部署は同じ係でも一人ひとりが別の業務を担当していることがざらにあります。

本庁の部署は仕事が滞ると多くの部署に影響が出てしまうのでプレッシャーも大きいですし、前の担当に人は入れ替わりで異動してもうその部署にいなかったりもするので新人で配属されると結構大変だったりします。

こういった点から出先部署のほうが全く知識のない新人でもフォローしやすい環境にあります。これも新人が出先に配属されやすい理由の一つです。

異動までの期間(在籍期間)が意外と長い

市役所の異動はホームページを見ると大体3~5年で異動という自治体が多いです。

これに対し県庁では異動までの期間は基本的に3年というところが多いです。

ルル区長
ルル区長

県庁に就職した僕の友人達も皆3年で異動してました。

市役所は県庁に比べて異動までの期間が長いです。

市役所の異動は4,5年毎が多い

市役所の異動はホームページより3~5年毎とお話ししました。

これは間違ってはいないのですが実際は少々イメージと異なります。

確かに3年で異動する人もいますが、基本的には4,5年で異動する人が多いです。

ルル区長
ルル区長

僕の公務員人生では20代30代の職員で3年で異動した人はほとんど見たことがありません笑

なので大学を4年で卒業して市役所に入った人(22~23歳)で最初の異動が5年後だとしたら27~28歳の頃に初めての異動があるわけです。

僕は入庁した頃、若くて体力があるうちに色々な仕事を覚えたいと思っていたので5年も同じ部署にいるというのは正直もったいないと感じたのを覚えています。

業務内容のギャップ

最後に、僕が入庁して感じた業務のギャップについてお話します。

これはインターンなどでは分からなかったことが結構ありましたのでお話しておきます!

その主な点は以下のとおりです。

  • 有名企業との仕事はほとんど無い
  • 現場作業は全然する
  • 議員の力は結構強い

順に説明していきます!

有名企業との仕事はほとんどない

政令市とはいえ所詮は市役所、誰もが聞いたことのあるような大企業との仕事はほとんどありません。

それどころか大学時代に見聞きした企業との仕事も怪しいレベルです笑

大企業が受注するような金額の工事が無い

誰もが聞いたことのある大企業、特にスーパーゼネコンや大手コンサルは基本的に数十億単位の規模で仕事を請け負っています。

そもそも政令市でこの規模の工事事業がほとんどないので関わる業者は規模の大小はあれど基本的に地元の業者になってくる訳です。

こういった企業が公共事業に入ってくるとすれば、国レベルの工事になってくると思います笑

現場作業は全然する

市役所の職員は土木職であれば自分で現場作業することも多くあります。

本当に意外でした。全部委託業者が対応するものだと思っていましたので…笑

僕の初めての部署が維持管理系の部署だったこともあり、かなり現場作業をした覚えがあります笑

例えば、道路の陥没を補修したり、道路脇の伸びた草を草刈り機で刈ったりですね!

ルル区長
ルル区長

公園の遊具のペンキ塗りをしたこともありました笑

議員の力は結構強い

行政と切っても切れないのが議員の存在ですね。議員にもいろいろ種類がありますが市役所でいえば市議会議員です。

ここでいう議員とは選挙で選ばれた「住民を代表し、その意見・要望を市政に反映させる」という役割を持った方たちのことです。

この議員の性格によっては無意味に振り回されることも多々あります笑

しかし、議会等で市と密接にかかわっているため、結構な力を持っているのも事実なんです。

無理な要望・信憑性のないことを言ってくる(こともある)

選挙で選ばれた議員には地元の人気が非常に重要です。特に市議会議員ともなれば地域とより密接であるため、一個人から議員を通じての個人的要望(いわゆる口利き)がまかり通ってしまうことがあります。

また、根も葉もないようなことを事実確認をせずにそのまま伝えてくるような議員もいます笑

一生懸命調べていたら、全く関係ないことだった。というのも結構ありました。

一番質が悪いのはこういったことを直接上司に連絡されることです…

ルル区長
ルル区長

こういった残念な議員対応が一番嫌な仕事です笑

もちろん、こういった人もいるというだけでまともな議員さんは本当に上手く地域と市の間に立って仕事をしてくれていますよ!

まとめ

ここまで、市役所(政令市)に入庁する前と後で感じたギャップについてお話してきました。

まとめてみると

  • 最初の配属は出先(区役所・支所)の場合が多い
  • 配属されてから異動までの期間は4,5年が基本
  • 有名企業との仕事はほとんどなく、逆に職員で現場作業をすることがある
  • 議員対応でうんざりすることがある

といったところでしょうか。

これから政令市の受験を考えている方はこういった点についてもしっかり考えてインターンに臨んだり、就職先について考えてみてください!

これからも公務員を目指す方々の助けになるような情報を発信していこうと思います!

それでは、失礼いたします。

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